






山々を削って砂鉄を採り、
木々を切って炭にし、鉄をつくってきた「たたら」。
その規模は、山や川のかたちを変えるほどだった。
一方、伐採した山には木を植えて生命を循環させ、
削った山は棚田にし、
豊かな里を築いてきた。
豊かで厳しい自然と向き合う日本人の営みが、
たたらの里には今も、息づいている。
たたら製鉄を支える熱源は、森の木。
膨大な木を使うため、たたら経営者・田部家は、
日本最大規模の「山林王」でもありました。
木を伐った山には、木を植えて約30年サイクルで循環させ、
砂鉄を採るために削った山は、棚田にして豊かな里をつくりました。
そこでは今でも美味しいお米が作られています。
たたらの歴史が色濃く刻まれた土地を巡る旅は、
日本のものづくりの根幹を知る一歩となるはず。
全国有数のたたら経営者「田部家」に仕える人が住んでいた長屋を生かした空間。
木造の長屋は、木と土を使ってリノベーションし、
古き良き雰囲気を残しています。
木、土、風。自然素材と人の力だけでつくられた「たたら製鉄」。
たたらに纏わる自然素材に触れながら、かつての暮らしやものづくりに思いを馳せる時間をお過ごしください。
中国山地の山の幸と、日本海の海の幸をふんだんに使用し、旬の食材を活かした、からだが喜ぶ朝ごはんをご提供いたします。
健やかな一日のはじまりをおたのしみください。
当施設では、土地の歴史や文化を感じられる体験プログラムをご用意しています。
土地の人々と出会い、ふれあいを通じて、この土地の風土や営みを知ることができます。
出雲縁結び空港から車で約30分。
深い緑に包まれた山々を感じながら、お気をつけてお越しください。
※冬季は積雪がありますため、スタッドレスタイヤやチェーン装着の上、お越しください。
© RITA UNNAN YOSHIDA