2023年に日本中を熱狂させたアドベンチャードラマ『VIVANT』。主人公・乃木憂助のルーツとして描かれた島根県は、今や多くのファンが訪れる聖地となりました。
しかし、単にロケ地を巡るだけでは、この物語の本質には触れられません。乃木家が守り抜いてきた「鉄師(てつし)」の誇り、そして奥出雲に息づく悠久の歴史。それらを肌で感じる、大人のための聖地巡礼ルートをご紹介します。
1. 乃木家の魂が宿る場所|奥出雲町「櫻井家住宅」
旅の始まりは、ドラマで乃木憂助の実家として登場した奥出雲町の「櫻井家住宅」から。
重要文化財に指定されたこの屋敷は、かつて「たたら製鉄」で栄えた御三家の一つ、櫻井家の本拠地です。乃木が静かに佇んでいたあの美しい日本庭園を眺めれば、ドラマのシーンが鮮やかに蘇ります。
ここは単なるロケ地ではなく、数百年にわたり鉄の歴史を守ってきた「本物」の場所。門をくぐった瞬間に漂う凛とした空気感は、訪れる者の心を整えてくれます。
2. 物語の背景を深掘りする|雲南市「菅谷たたら山内」
櫻井家住宅から車を走らせること約20分。ドラマのロケ地ではありませんが、VIVANTの世界観をより深く理解するために欠かせない場所が、雲南市吉田町にある「菅谷たたら山内(すがやたたらさんない)」です。
乃木家が「鉄師」の家系であるという設定の背景には、この地に伝わる日本古来の製鉄法「たたら」があります。ここには世界で唯一現存する製鉄工場「高殿(たかどの)」があり、鉄師が築いた村の風景がそのまま残っています。
劇中で描かれた「血筋」や「伝統」の重みを、その目で見届けることができる貴重なスポットです。
3. 手元に宿る職人技|木次町「すす竹箸」との出会い
聖地巡礼の旅において、形に残る思い出も大切にしたいもの。ドラマの食事シーンで乃木憂助が愛用していたのが、実は雲南市木次(きすき)町で作られた「すす竹箸」です。
100年以上、民家の屋根裏で囲炉裏の煙に燻された竹(煤竹)を、職人が一本ずつ手作業で削り出したこの箸。驚くほど軽く、指先に吸い付くような使い心地は、一度使うと他の箸には戻れないほど。
物語の主人公と同じ道具を手に取り、この土地の職人の矜持を感じる。それもまた、VIVANTという物語を追体験する醍醐味と言えるでしょう。
4. 旅の終着点|歴史を継承する宿「RITA 雲南吉田」へ
巡礼の締めくくりは、雲南市吉田町に佇む「RITA 雲南吉田」での宿泊です。
かつて地域の中心であった庄屋屋敷を再生したこの宿は、まさに「歴史の継承」を体現した場所。VIVANTが描いた、過去から未来へと繋がる「血の繋がり」や「使命」というテーマに、どこか通じるものがあります。
この宿で味わう、特別なひととき
- 奥出雲の恵みを食す:地域の旬を活かした料理
- 鉄師になりきる:プチたたら体験がオプションで楽しめる
- 静寂に包まれる:夜の帳が下りる頃、かつての豪農が過ごした空間で、ドラマの余韻に浸る贅沢。
- 物語の続きを:ロケ地からほど近いこの場所で、乃木たちが愛したであろう島根の風を感じながら眠りにつく。
結びに:聖地巡礼を超えた、自分を見つめる旅
島根・奥出雲・雲南を巡るこの旅は、単なるドラマのロケ地巡りではありません。それは、日本が守ってきた文化や、私たちが忘れかけていた「大切な何か」を再発見する旅でもあります。
「RITA 雲南吉田」で過ごす一夜が、あなたの物語に新しい1ページを加えてくれるはずです。
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